外出先や移動中のインターネット通信に便利なWiMAX。
快適に利用できれば良いのですが、思ったよりも速度が出ないことや突然速度が低下することもあります。
WiMAXの速度が遅い理由と改善方法について解説します。
WiMAXの通信速度が遅くなる原因
WiMAXの速度が遅い理由、また、突然速度が遅くなってしまう理由としては、次の4つが考えられます。
対処策を参考に、通信速度を改善してみてください。
- 端末が置いてある場所が悪い
- 旧回線の「WiMAX」を使っている
- WiMAXのサービスエリア外である
- 使いすぎてしまい速度制限がかかっている
端末が置いてある場所が悪い
WiMAXはWi-Fiを利用してインターネットに接続するサービスですので、WiMAX端末を置いている場所によって通信速度が大きく変わります。
例えば、壁に囲まれた場所や大きなものの陰にWiMAX端末を置いていると、Wi-Fi電波を上手に捉えることができなくなってしまいます。
できれば窓のそばや障害物がない場所に、WiMAX端末を置くようにしてください。
旧回線の「WiMAX」を使っている
WiMAXには「WiMAX回線」と「WiMAX2+回線」の2つの種類があります。WiMAX回線は最大下り速度13.3Mbpsですが、WiMAX2+回線は最大下り速度440Mbpsと33倍もの違いがあります。
つまり、現在利用しているWiMAX機器がWiMAX回線にのみ対応している機種なら、高速通信は利用できないことになってしまうのです。
WiMAXのサービスエリア外である
日本全国どこでもWiMAX回線やWiMAX2+回線が利用できるわけではありません。
特に高速通信が利用できるWiMAX2+のサービスエリアは都市部や都市部近郊に限られていますので、快適にインターネット通信を利用できないエリアも多いのです。
お住まいの場所やよく行くエリアがWiMAX2+に対応しているかを、WiMAXの公式サイトでチェックしてみてください。
WiMAXのエリアを紹介している記事もありますので参考にしてみてくださいね。
使いすぎてしまい速度制限がかかっている
WiMAXには月間通信量7GBのプランと通信量無制限のプランがあります。
月間通信量7GBのプランを選択している場合は、1ヶ月のデータ通信量が7GBを超えてしまうと、月末までの通信速度が128kbpsに制限されてしまいます。
例えば、通信制限前に50Mbpsでインターネットを利用していたとしましょう。
50Mbpsは50,000kbpsですので、128kbps以下に通信制限された後は390分の1以下の速度で利用することになると計算できます。
ギガ放題を使用している場合でも注意が必要です
通信量無制限のギガ放題プランを利用している場合でも、3日間の通信量の合計が10GBを超えるときは、翌日18時~翌々日2時までの8時間のみ最大速度が1Mbpsに制限されてしまいます。
1Mbpsあれば一般的なサイト閲覧程度なら問題なく実施できるのですが、高画質の動画やオンラインゲームの利用は難しくなってしまいます。
急に画像がカクカクしてきたら、短期的な通信制限を受けているのかもしれませんね。
月間通信量7GBのプラン | 通信量無制限のプラン | |
---|---|---|
通信制限がかかる条件 | 1ヶ月の通信量が7GBを超える | 3日間の通信量が10GBを超える |
通信制限後の通信速度 | 128kbps | 1Mbps |
通信制限解除のタイミング | 翌月1日 | 翌々日2:00 |
LTEオプションを利用するときの通信制限
WiMAXでは、「au 4G LTE」回線も利用できる「LTEオプションプラン」があります。このオプションプランを契約しておくと、WiMAX回線が利用できない場所でもWi-Fiが利用ができます。
LTEオプションはWi-Fiルーターの利用範囲が劇的に増える便利なオプションですが、通信制限が設定されており、月間のau 4G LTE通信量が7GBを超えてしまうと月末までの通信速度が128kbpsに制限されてしまいます。
また、ギガ放題プランを契約していても、au 4G LTE回線の通信制限に加えて、通常のWiMAX回線の通信速度まで128kbpsに制限されてしまうのです。
ギガ放題プランにLTEオプションをつけている人が、急に通信速度が遅くなった時は、au 4G LTE回線を利用しすぎていないか振り返ってみてください。
WiMAXの契約に関する記事もありますので参考にしてみてくださいね。
WiMAXの現在の速度を知ろう
通信が快適にできているかを知るために、こまめに通信速度を測ってみましょう。
また、自宅でWiMAXを利用する場合は、どこにWiMAX端末を置けば通信速度が速くなるのか、色々な場所にWiMAX端末を置いて測定してみてください。
無料の速度チェックサイトを利用する
インターネット上には、無料で利用できる「速度チェックサイト」がたくさんあります。
WiMAXに接続したスマートフォンやパソコンでいくつかの速度チェックサイトを試し、見やすいものを選んでお気に入り登録しておきましょう。速度チェックサイトをいくつか紹介します。
USENスピードテスト
「フレッツ光以外の方はこちら」と表示された部分の下の「測定スタート」を押すだけで測定完了です。速度をウサギなどの動物に例えて表現してくれます。
RBBスピードテスト
測定する場所の郵便番号と回線種類を記入したら、画面下部の「測定」ボタンを押してください。回線業者とプロバイダ業者の選択ページが表示されますので、該当する業者をクリックすれば測定を開始します。
BIGLOBE速度測定
画面中央の「測定開始」のボタンをクリックするだけで、通信速度を測定ができます。おおまかな目安を知りたい場合に適しています。
通信速度が遅いときに試してみたいこと
通信速度が遅いとき、次の事柄に該当していないかチェックしてみてください。
- パソコンで複数の作業を実施していると、パソコンの処理速度が遅くなり、通信速度が遅いように見えます。
- WiMAX端末とパソコンやスマートフォンなどのインターネット機器との距離が離れていると、通信速度が遅くなることがあります。
- WiMAX端末を使って同時に複数の機器がインターネットに接続していると、通信速度が低下してしまうことがあります。
- 電子レンジやWiMAX以外の無線機器が周辺にあると、電波干渉が起こって通信速度が低下することがあります。
WiMAXの通信速度を改善する方法
パソコンの利用状況やWiMAXの利用状況、電波干渉などに問題がないにも関わらず通信速度が遅いときは、次のことを試してみましょう。
端末の置き場所を変える
WiMAX回線は障害物に弱いという特性があります。WiMAX端末を置く場所を変えることで通信速度が改善することもありますので、通信速度を測定しつつ端末のベストの設置場所を探してみてください。
パラボラアンテナを作る
WiMAX回線をWiMAXの端末に集めるために、パラボラアンテナを手作りしてみるのはいかがでしょうか。
電波を跳ね返しやすい金属でできた洗面器を、斜めの状態でキープできるまな板ラックに立てかけ、電波が集まる部分にWiMAX端末を置きましょう。金属の洗面器以外にも金属のボウルなども利用できます。
WiMAXが圏外になり困っている人は、WiMAXが圏外になった場合の対策方法も紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
新しい回線WiMAX2+に乗り換える
WiMAX回線しか利用できないモバイルWi-Fiルーターを利用している人は、WiMAX2+回線も利用できる機種に乗り換えましょう。
乗り換え時の解約違約金を負担してくれるプロバイダもありますので、機種だけでなくプロバイダ自体を変更するのも良いですね。
WiMAXからお得に乗り換えできる
どれも試してみたけど通信速度が遅いという人は、WiMAXではなく固定回線を利用してみるのはいかがでしょうか。
固定回線なら有線接続ですのでWi-Fiよりもインターネット接続が安定します。また、光回線を導入するなら、WiMAXよりも最大速度が速くなることもあります。
超高速通信のNURO光
下り最大速度2Gbpsの超高速通信・NURO光を利用してみるのはいかがでしょうか。
関東地域だけでなく東海や関西へもサービス提供を開始していますので、幅広いエリアの人がNURO光の高速通信を利用できますよ。

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オプションサービスが豊富なソフトバンク光
WiMAXではLTEオプションをつけることでau回線も利用ができます。
au回線の通信速度があまり速くない場合には、ソフトバンクなどのau以外の回線を試してみてはいかがでしょうか。全国エリアをカバーしていますので、ほとんどの場所で利用できます。
WiMAXの速度を改善をしよう!
WiMAXの速度が遅いときは、通信環境や通信制限、WiMAX端末自体などを見直すことで、速度が大幅に改善されることがあります。
それでも速度が向上しないときは、他のインターネット接続方法に目を向けてみるようにしましょう。